データについての豆知識 データを作る際、ぜひ参考にしてみてください。
色【RGB・CMYK】について
RGB RGBは一般に、加法混合を表現するのに使われます。RGBは、それぞれ赤 (red) 緑 (green) 青 (blue) の頭文字です。光の三原色であり、数値が増えていくごとに白に近づきます。反対に、数値を減らすごとに黒くなります。コンピュータのモニタで用いられるのも、このRGBです。

CMYは印刷の過程で利用する減法混合の表現法である。絵具の三原色。基本色は白で、それに色の度合いを加えて、黒色にしていきます。始めは白いキャンバスから始め、インクを加えて暗くしていく(反射光を減らす、すなわち減法)ということです。CMYには、シアン(cyan)、マゼンタ (magenta)、イエロー (yellow) インクの数値が含まれます。 また理論上、CMYをすべて均等に混ぜると黒色になりますが、インクや紙の特性上、
CMY CMYのインクを混ぜて綺麗な黒色を作るのは技術的に困難で、通常はすべてを混ぜても濁った茶色にしかなりません。そこで、黒の発色を良くするために、別途黒インクを用いるようになったのがCMYKです。

上の図からも分かるようにRGBからCMYKに変換すると、CMYKで表現できない色が捨てられ、CMYKの色空間に押し込められてしまいます。特に、緑が大きく変化し、色味が変わってしまいます。 現在は、Japan Color 2001 coated(日本での印刷物に適したモード)というプロファイルを使用して画像の色変換を行っています。再現できない箇所の補正は無理ですが、どう変わるのかを確認して、補正が可能な場所は、変換した後に元画像の色味に近づくよう補正を行うことも可能です。
色【色相・明度・彩度】について
色はまず、白・グレイ・黒のように色みをもたない「無彩色」と、赤・黄・緑・青などの色みをもっている「有彩色」に分けることができます。

■ 色相環

色相とは、色合い、色みのことを言います。 「赤みを帯びた」だとか「青みの・・・」といった赤や青などの色合いのことです。この色相を環状にしたものが、色相環です。そして人の感覚に基づいて体系化した表現方法が三属性(色相、明度、彩度)による表示方法です。
色相環

■ 色相(しきそう)・色あい

色相は、赤、黄、緑、青、紫(純色)という言葉で区別できる色の性質です。それぞれは独立したものではなく、お互いが連続してつながりあって色相の輪をつくっています。

■ 明度(めいど)・明るさ

色の明るさの度合いを明度といいます。色には色相とは別に明るい色、暗い色というように色を比較して区別することができます。鮮やかな黄色は純色ですが、鮮やかな青は比較的暗い純色といえます。空色は明るい色ですがオリーブ色は暗い色の仲間といえます。

■ 彩度(さいど)・あざやかさ

色相、明るさとは別に"鮮やかさ"あるいは"強さ"といった性質の差があります。赤系統の色でも、日の丸の赤は鮮やかな赤ですが、れんが色のそれはくすんだ赤というように色の鮮やかさやくすみの程度を数量的に表したのが彩度です。
色相 メイドの変化 サイドの変化
同一色相配色

■ 同一色相配色

色相が同じ系統の色同士を組み合わせる配色です。他の色みを含まないため統一感があります。単調すぎるため、面白みに欠けますが、トーンや面積での変化を考えて使うと、メリハリのある効果的な配色になります。
類似色相

■ 類似色相

色相環で色操作の近い色同士を組み合わせる配色です。色身が似ているという共通の要素があるため、全体の調和がとりやすく心地よい変化も適度に表現できる配色です。
まとまりやすく失敗が少ない配色です。
補色色相配色

■ 補色色相配色

色相環で正反対側にある色同士を組み合わせる配色です。離れた色を組み合わせ、お互いの色を高める純色同士の配色は、対比が最も強い感じになるため、トーンや面積比でバランスをとることが重要になります。
トライアド(3色配色)

■ トライアド(3色配色)

色相環を三等分する位置にある三色の配色で、色相環に内接する正三角形の各頂点の色で組み合わされます。赤系・青系・黄系のどの色みも含まれているため、変化とバランスのとれた配色になります。

■ 視認性

対象となる図形や文字などの色が、背景色によって見えやすさが異なってくる性質を「視認性」といいます。視認性が高い色は、遠くからでも見やすい色で背景色と対象色との明度の差が大きく、反対に視認性が低い色は、見えにくく背景色と対象色との明度さも小さいものです。
視認性

■ 同時対比

同じ色でも周囲の色を変えると別の色に見えます。「同時対比」とは、二つの色を同時に見た時に、色が他の色の影響を受けて実際とは異なって見える現象です。色の対比や同化の現象は、上手く利用すると効果的な結果を生むことができます。色の見え方を考慮することが大切。
同時対比
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